業務アプリをノーコードでつくりたいが、どのツールを選べばいいのか分からない。そんな悩みを抱えている方に向けて、ノーコードツールの特徴・料金・事例を紹介。また、無料で試せるツールや自社に合ったツールの選び方、受託開発の選択肢があることなどについてまとめました。
ノーコードで業務アプリを開発するメリットは、専門的なITスキルがなくても現場主導で迅速に業務改善を実現できる点です。特にIT人材が不足している企業にとって、現場主導型で業務課題を把握し、ストレスを抑えつつスピード感を持って解決策を形にできるのは大きな利点となります。
ただし、ノーコードツールには「できること/できないこと」の差があるため、導入にあたっては自社の目的や業務内容に応じたツールの比較検討が不可欠です。ちなみに、汎用性の高いツールを選ぶことで、長期的な拡張性や他システムとの連携も視野に入れた開発が可能となります。
特徴 | データベース型。業務プロセスの可視化に強い。 |
---|---|
料金 | 月額1,100円(税込)~/1ユーザー |
事例 | 営業・現場管理の一元化/公用車管理/案件管理・スケジュール管理 |
向いている人 | Excel業務を脱却したい現場 |
特徴 | ノーコード開発プラットフォーム。Webアプリケーションの開発に強い。 |
---|---|
料金 | 月額$29~/1ユーザー |
事例 | AIデータ分析ツールの構築と運営/キャリア支援プラットフォームの開発/オンライン学習管理システムの構築 |
向いている人 | コード不要で高度なWebアプリの開発が必要な現場 |
特徴 | アプリ開発系のノーコードツール。スマホ向けの各種アプリの開発に強みがある。 |
---|---|
料金 | 月額$45~/1ユーザー |
事例 | イートインアプリ/ダイビングサイトレポートアプリ/レシピ共有アプリ |
向いている人 | ノーコードによるスマホアプリ公開を希望するスタートアップ企業や個人。 |
特徴 | 自社の業務に合ったモバイルアプリを簡単に作成・活用できるクラウドサービス。 |
---|---|
料金 | 月額22,000円(税込)~/10ユーザー |
事例 | 配送記録アプリ/作業管理・トレーサビリティ/入出庫管理 |
向いている人 | 業務アプリを簡単に作成し、スマホなどで使用する現場。 |
特徴 | クラウドサービス。データソースとの連携によるモバイルアプリ、Webアプリの開発に強い。 |
---|---|
料金 | 月額$5(税不明)~/1ユーザー |
事例 | デジタル人材化/業務デジタル化/経費精算アプリ |
向いている人 | 業務効率化や現場作業のデジタル化が必要な現場。 |
特徴 | クラウドベースで提供され、スマホアプリ機能も搭載。 |
---|---|
料金 | 月額5,500円(税込)~/11ユーザー |
事例 | AI‐OCR活用・機器管理・車両管理・運転日報管理/顧客管理・問合せフォーム/中小IT業界向け請求処理アプリ |
向いている人 | 紙媒体からの脱却やデジタル情報共有の必要がある中小企業。 |
特徴 | AWSサービス。Excelと同じようなインターフェースで業務アプリを作成できる。 |
---|---|
料金 | 公式HPに記載がありませんでした。 |
事例 | 公式HPに記載がありませんでした。 |
向いている人 | Excel・Spreadsheetを使い慣れている小規模~中規模集団。 |
Amazon Honeycodeの
導入事例について
詳しく見る
ノーコードツール選びでは、まず「業務のどこを効率化したいのか」を明確にすることが重要です。例えば、複雑なロジックやユーザーインターフェースの自由度が求められる場合には、Bubbleのような高機能なノーコードツールが適しています。一方、簡易的な入力フォームや集計、業務フローの可視化が目的であれば、kintoneやAppSheetなど、直感的に使えるツールが効果的です。
また、導入時には社内のITリテラシーや運用体制、管理者のスキルを十分に考慮する必要があります。たとえ高機能なツールであっても、運用・保守に負担がかかると現場では使いこなせず、形骸化する恐れも。ちなみに、ツール選定に迷った場合や自社構築が難しい場合は、無理に社内で完結させず、外部のプロに相談するのも有効です。
自社内でノーコードツールを活用して業務アプリを作成したいと思っていても、「現場に課題感はあるが、誰が作るのかが不明確」「日常業務が忙しく開発に手が回らない」といった理由から、実行に移せないケースも少なくありません。こうした状況に対応する手段として、「ノーコード受託開発」の活用があります。
ノーコード受託開発を手がける企業は、業務要件の整理からアプリ開発、導入後の運用支援までを一貫してサポートしてくれるため、現場の負担を最小限に抑えながら、スピーディかつ高品質なアプリ開発が可能です。
多くのノーコードツールには、無料で始められるプランが用意されています。「まずは操作性を試してみたい」「簡単なプロトタイプを作成してみたい」といったニーズに応えてくれるとともに、手軽にスタートできる点が魅力です。
ただし、多くの無料プランにはデータ容量や連携機能、ユーザー数などに制限があるため、実運用には不向きな場合もあります。そのため、まずは無料プランで検証を行い、目的やニーズに応じて本格的な有料プランへの移行や、外部パートナーによる受託開発を検討するのが効果的です。
ノーコードツールは、自社の業務やリソース状況に応じて柔軟に選ぶことができます。「まずは自社で試してみる」「無料から始めてみる」「外部パートナーに相談する」など、進め方はさまざまです。
大切なのは、自社に合った方法を無理なく選び、業務改善の一歩を踏み出すこと。まずはできるところから、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。ちなみに、このサイトでは、ノーコード開発会社の比較ページを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ノーコード開発の依頼先には得意とする領域や支援スタイルに違いがあります。
だからこそ自社の目的に合わせたパートナー選びが、成長や成果に直結する重要なポイントです。
ここでは「何を実現したいか」に着目し、それぞれ異なるニーズに応える受託開発会社3社を紹介します。
引用元:Citrus App公式サイト
(https://citrusapp.jp/)
最小限の機能を備えた試作品なら最短2週間で提供※1。短期間で効果検証し、PDCAを回したい企業に適した開発体制を備えています。
50件以上の開発支援※2で培った知見で、構築後に自社運用や自走に移行しやすい体制を整備。外注に頼らず継続的にプロダクトを磨いていけます。
引用元:セラピア公式サイト
(https://therapeer.co.jp/nocode)
Excel等で管理している情報を社内の状況に合わせてアプリ化し、非エンジニアでも扱えるプロダクトとマニュアルを提供しています。
東京消防庁や製造業、医療福祉などIT導入が難しい領域での実績がある点も強み。自治体や中小企業の現場主導型DXの丁寧な支援が特徴です。
引用元:QED公式サイト
(https://dx.qed-inc.co.jp/pakeji/portal)
業態ごとの会員に最適化したパッケージを複数展開。メディア系・フィットネス・教育など、目的に合わせたテンプレートの活用で、短期間かつコストを抑えた会員制サイト構築が可能です。
基本パッケージをベースに、独自要件に合わせた機能追加にも柔軟です。